【イベントレポート】
Google Webmaster Conference Tokyo

WMCTokyo2019 SEO

Webmaster Conferenceって

●参加は申し込み制で、完全抽選制度。
よく聞く話だと「SEOの有名人じゃなきゃ落ちやすい」「大規模サイトを運営していないと落ちやすい」など、参加条件の話を耳にすることがあります。
ただ、そういった事はない(ソースは自分、SEOなど初心者中の初心者、地方の小さい建築設計事務所のweb担当の時も当選)そうで、年によってはめっちゃ有名な方でも落選しています。

Googleウェブマスター向け公式ブログ(イベント告知や応募などはこちら)
https://webmaster-ja.googleblog.com

バカに毛が生えたブログーGoogle Dance Tokyo に行きたかっただけの人生
https://bit.ly/2OSIjlt

2016年から(2018年まではGoogle Danceという名称で開催)ウェブマスター、サイト運営者を繋ぐ目的で開催されています。
●主な内容は「検索」に関わるイベントで、セッション・LT(一般応募可)・懇親会などで1日たっぷりと楽しめます。Googleの社員の方だけではなく、SEO界隈や、アフィリエイト関係、普段SNSやウェブ上で見かける方も参加するので、懇親会などではそういった方々とも交流できる、盛りだくさんのイベントです。

スライドは非公開、イベントの内容も共有できる部分は限られているのですが、レポートをしてみたいと思います。
※記事の内容については、個人的なレポートになりますので、Googleの公式なアナウンスではありません。公式の情報は上記ウェブマスター向け公式ブログより確認してください。

Conferenceの概要

セッション、LiveQ&A、LT、懇親会

セッション〜LT14時〜19時30分まで。その後懇親会は21時までと、丸一日楽しめます、内容がめっちゃ濃いので、長時間のように思えて、実はあっという間に過ぎてしまいました。

Session(日本語同時通訳あり)

  • Seach Conesole ; Mr.Idan Avraham (Software Engineer)
  • SEO for Single page ; Mr.Martin Splitt (Web Trend Analyst)
  • Copyright for Webmasters ; Ms.Daniela Katuschka (Policy Specialist)

Live Q&A
上記で登壇したGoogle社員の方々に加え、金谷さん、安奈さん、Garyに直接質問ができる貴重な機会!
Sessionは英語で行われたのですが、Q&Aは同時通訳の方がいるので日本語でもOK、でもほとんどの方が英語で質問して、会場の空気がいつもと違う感じで楽しかったです。もちろん英語の質問も同時通訳さんが、日本語に訳してくれてました。

LT(Lightning Talk)
こちらは一般応募による5分間のLT大会。無謀にも応募してましたが落選しました(笑)LTは落選しても、イベントは当選するという事を身を持って知ったので、いいネタがある方は恐れず応募しましょう!
LTは公開不可の方もいたので、公式にアナウンスされている、登壇者とタイトルを置いておきます。
Webmaster Conference Tokyo & Osaka 開催のお知らせ

Code of Condact(行動規範)

Webmaster Conference は下記の行動規範に則って開催されています。行動規範を守って楽しくイベントに参加しましょう!
と金谷さんからアナウンスがあり、イベントがスタート。他のイベントでも大事なことなので、是非みなさんも意識していただけると嬉しいです!

  • Be execellent each ohter.
  • Speak up if you see or hear something.
  • Practice saying “Yes and” to each other.

参考;Google Event Community Guidelines and Anti-Harassment Policy(札幌のが消えてたので、リンク先をGoogle自体のものにしています)
https://www.google.com/events/policy/anti-harassmentpolicy.html

Session

Seach Conesole

Mr. Idan Avraham

サーチコンソールに関する話題について3つのお話。
日本のラボにもいたことがある。
・サーチコンソールの概要について
・直近のアップデートで実装した機能
・今後どのようにウェブ制作者の手伝いができるか。

Seach Consoleについて

概要レベルなのでサクッと説明。
旧サーチコンソール;以前のバージョンはクローズする。1年半で機能の移行が済んできている。古いインターフェースのスタンドアローンで動いているものはシャットダウンていく。

新しいサーチコンソールは4つのメインの機能でウェブマスターをヘルプしていく

  • モニタリング
  • デバッグとフィックス
  • Validate(検証)
  • Grow(成長)

【モニタリング】
サーチコンソールからメールでエラーが来ることがありますが、アラートのために使っている。
問題が発生すると積極的にエラーで知らせるが、自動で行われている。

【デバッグとフィックス】
URLの事例が出ていて、どのURLをドリルダウンするか。
テスティングツールを利用して原因を追求してサイトを改善する。
モバイルフレンドリー、リッチリザルト、など

【Validate(検証)】新しいサチコの目玉機能
トラブルをフィックスした時に検証できるようになった。
バリデーションフローをグーグルの方にリクエストできるようになった。
ユーザーとグーグル間の対話になる。

【Grow(成長)】
サイトのパフォーマンスを計測と解析ができるようになった。
16ヶ月分のカノニカルデータを保持して、前年度対比での比較ができる。 検索アナリティクスもフィルタをかけてドリルダウンできるよう二改善。

直近のアップデートで実装した機能

・モバイルファーストインデックスチェックツール
・ディスカバーリポート:クエリのないレポート
・ドメインプロパティ:今まではちょっと面倒だった。http,https,wwwありなしを一括でまとめられるようになった。
※GoogleAnalyticsとの連携を考える場合は、引き続きURLプレフィックスを利用しなければならないとの事、今の所ドメインプロパティでGooleAnalyticsとの連携は未定だそうです。(Idanさんに直接確認しました)
・スピードレポート:基本的にとても重要
モバイルやネットワークが遅いときのためにサイトの高速化は必須。
どのページがどのくらい早いのか可視化できるようになった。
根本的に他のレポートとは違っている、他のデータはGoogleのインデックスに基づいてレポートしていた。
スピードレポートは実際のデータに基づいて表示されている。ユーザーがオプトインしたデータに基づいて計算されている。
毎日確認することをおすすめする。
・サーチアナリティクスレポート
今は6時間〜8時間で更新している。
頻繁にアップデート、特定のタイムゾーンでアップデートしていて、1日前の1日の状況が見えるようになっている。
1日の特定の時間を見たければカスタムで見れる。

今後どのようにウェブ制作者の手伝いができるか。

・CMSを使ってHTMLを書かないところも出てきている。
・コンテントがどこまで有効なのかも重要になってている。
・サーチコンソールで積極的にサイトの改善案を出している。
・パフォーマンスを中心に見せている。
CMSのプラットフォームを統合している(日本ではAmebaブログなど、他にはWix, SquareSpace,Jetpack)
ライトユーザーである、アメーバブログユーザーはサーチコンソールを見る方向ではなく、サーチのパフォーマンスをそれぞれのプラットフォームで見せる必要がある。
ユーザーが達成感を得られるように、WIXではマイルストーンをおいてユーザーがサイトを改善するように誘導している。

統計学をつかって異常値をユーザーにアラート警告を出している(ページのトラフィック急増など)
月次のパフォーマンスの概要をEメールで1部のユーザーに送信している。このサイトで何が上手く言っているのかユーザーがわかる。
ユーザーレポートよりわかりやすいのでコンテンツクリエーターには好評です。

SEO for Single page

Mr.Martin Splitt
※ココは特に弱いジャンルだったので、間違えなどあるかもしれません…

SPAとPWAについて
 SPA;Javaスクリプトを使ってコンテンツをロードしている。
    URLは変わらず、コンテンツ自体の中身が変わる。
 PWA;HTTPSである必要がある
    オフラインでも確認できる。(何らかのカタチ)
    インストールが可能じゃなきゃいけない。
    レスポンシブである必要がある
    スピードが速くないといけない。
それぞれに独立したコンセプトである。

JavascriptはGoogleでインデックスされないのか?
答えはNo

URLをクロールのキューリストに格納→robots.txtで許可されてればクロール→HTML表示プロセス(リンクがあればクロールキューに戻せる)→レンダリングキューリスト→レンダリング→インデックス。
レンダリングープロセスが済むまで数分で可能。
リンクには必ずhrefをつけること、それ以外だとリンクと判断できないので、ボットには良くない。

ページが長い場合フラグメントが必要、シングルページの場合、ビューに全てURLを付ける必要がある。
タブページの場合、インデックスされたいのであれば、きれいなURLを付ける必要がある。
javascriptがどのように処理されているか知りたければドキュメンテーションガイドとビデオで確認することができる。

Youtubeリンク
goo.gle/js-seo-videos
goo.gle/js-seo-basics

今は、どのようなJavaでもインデックスは可能だけど、脆弱性が高いのであまりおすすめはしない。

Copyright for Webmasters

Ms.Daniela Katuschka

著作権侵害が合った場合、どのように検索から削除していっているのか、プロセスのお話。

Copyright

著作権の定義とは
・何かを作成した場合全ての制作物に著作権がつくことになる。
 新しいものを作れば著作権がつく
・全てのエレメントをテンプレにコピーしても違反。
・ビデオに免責情報を出しても違反。
・他のコンテンツにちょっとに加筆修正しても違反になる
・いかなるコンテントも使用すれば違反になる。

どのように著作権侵害の申請をするのか?
・Googleは誰が写真の所有者か判断するかは難しい。
・リーガルヘルプセンターにて申し立てできる(消去リクエストができる)
 著作権的な問題だけではない。
・コンテンツの大元から除去する必要がある。
・動画や音楽で著作権の侵害を受けている場合、リーガルヘルプセンターに連絡すると検索結果から消す検討をしてくれる。
Copyright Webform←ココから申請(日本語バージョンもあり)
URLが検索から取り下げられる(ページは生きている)←検索できなくなる

取り下げの流れ
著作権のホルダー→申請→リクエスト受理→削除チームが検証→情報が足りないと追加情報を要求→追加情報をリクエストするのは否決するためではない→追加情報を元にサイト運営者に通告→法的処置を取る?
・コンテンツホルダー以外からの申請はなりすましの可能性もあるので、リクエストは受け付けられない。→場合によっては追加情報のリクエストがある
・著作権を所持しているコンテンツを詳細に記入してリクエストを送ると処理が速い。毎日膨大なリクエストが来ている
・他社にコピーなどの侵害を受けた場合には自社のURLを送ると比較しやすいので積極的に送ること。
・グーグルのサーチリザルトなどの結果を送るだけだと膨大になってしまうために、具体的にこの「サイト」が著作権を侵害しているとURLを送る方がスムーズ。

違反申告が通ると
・ウェブマスターに通告
・検索結果から削除
・広告から削除
 >特定のURLだけに対してのペナルティをかける
・検索順位の下落
 >検索結果の順位が落ちることでトラフィックがさがる

Counter Notice

違反通告を受けたら(異議申し立て)
・ヘルプセンターかサーチコンソールから申請ができる。
Legalヘルプセンター
https://support.google.com/legal
Google Search Console
g.co/SearchConsole

・違反申告を受けたら正式な理由で反論をする事、公式なコンテンツホルダーである証明、委託した制作会社のミスなど。

Abuse

例えば;8月にYoutubeの違反申請を悪用しているケースが多発(韓国などで)音楽コンテンツで発生、Youtubeは違反申告が3回あるとアカウントが停止されることを人質に脅していた。

Transparency

透明性
・グーグルのシステムを悪用して、サイト消しているユーザーに対しての事業者が対抗するために透明性を確保している。
>Lumen社に情報を引き渡している
コンテンツが急に取り下げられたか分からない場合には直接上記確認すると、申告のあった取り下げ理由が確認できる。

Lumen(DMCA侵害の報告内容が保存、公開されています)
https://www.lumendatabase.org/

透明性レポート
グーグルに来ている取り消し要件の状況を確認できる。
日本語のフォームはあるけれど、窓口は1箇所、ただ、内容をちゃんと咀嚼しているので日本語での問い合わせでも問題はない。
サイト全体の取り下げに関しては法的措置が必要となる。

Live Q&A

ウェブマスターオフィスアワー形式で、事前に受け付けた質問に回答。
また、上記登壇者や金谷さん、安奈さん、Gary(ゲリポン)に直接質問できる貴重な時間でした!
ここではQ&Aで出たものを一部抜粋して、掲載します。

Q;旧サーチコンソールの機能は引き継がれますか?
A;必要なものは引き継がれるが、何が引き継がれるかは適宜アナウンスしていく。

Q;オリジナルコンテンツの判断基準はどの様になっているのか?画像を無断転用しているサイトが上位表示されているのが気になる。
A;Googleがどのコピーライトがオリジナルかを判断するのは非常に難しい。
Googleが欲しい情報としては誰がオリジナルのコンテンツホルダーかを重視している。
リーガルヘルプセンターからリクエストを出してくれると、コンテンツホルダーが判断できるのでリクエストを出して欲しい。その際になるべく詳細にオリジナルであるという証拠を添付してくれるとありがたい。

Q;MFIへの強制移行があるという噂があるが、MFIへの強制以降はあるのか?また、実行する前にアナウンスはあるか?
A;まだはっきりと決まってはいないが、最終的にはどのサイトもMFIにしなければ行けないと考えている。ただし、事前に十分な期間を持ってアナウンスがあるので、ちゃんと対応すること。
サイトの規模によっては間に合わないので、早く移行するに越したことはない。
アナウンスの時期はまだはっきりしないが、なるべく早く準備はしておいたほうがよい。

Q;リンク施策を売りにしている会社があるが、Googleはそれに対してどう思っているのか?
昔に比べて遥かに減っている。
多くの施策は無効化されているので、商売として成り立ってはいるだろうが効果が出ているか疑問がある。
ガイドライン違反のリンクを見つけたらスパムレポートを送る。

Q;大量生産の記事でも高品質ならいいのでは?
A;10月に日本語版も出しているので参考に。
Google のコア アップデートについてウェブマスターの皆様が知っておくべきこと
クオリティチェックをしていれば大量生産、外部委託でも、品質に問題がなければ特にサイトの評価が下がることはない。
低品質なものを大量に生産して、掲載していることが問題。

Q;5GでAMPは不要になるか?
A;そんなことはない
STORIESやHTMLメールが簡単に実装できるので、実装の工数が減らせる。などスピード以外でもメリットが有る。
没入感のあるコンテンツを増やしていきたい。
5Gはデバイスのパフォーマンスも関わってくるので、ネットワークだけがボトルネックではない。
AMPは爆速というだけではなくフレームワークの一つとしてもチョイスしていって欲しい。

Q;画像検索の評価方法
A;画像の品質に拘っている
ユーザーに取って何が一番いいのかを考える?
スマホからだと何がいいのか?デスクトップの表示であればより高解像度であるのがよいかと。
ユーザーへ何を伝えたいのかを考える。
Q;漫画記事はいかが?
A;画像の周りにあるテキストを判断する。
画像の中のテキストは抽出されずらい、まだまだ技術が追いついていない。

Q;画像検索結果と通常検索結果の相関、画像検索結果が良ければ通常検索結果も上位表示されやすいのか?
A;そういった事はあります。

最後に
検索順位が落ちても、そこで諦めずにユーザーの事を考えてください。ユーザー向けに何が改善できるのかを考えることで、何かを発見できるようになります。

次回ウェブマスターオフィスアワー

12月5日 12時〜
質問はこちらから!
http://goo.gl/IodO4y 

参加した感想

「検索」に関して、非常に多くの情報が飛び交っており、中には古いものや、ペナルティをもらってしまう情報も平気で流れています。
普段の質問などは上記のウェブマスターオフィスアワーでも質問できますが、直接お会いして話ができたり。普段なかなかお会いすることのできない、Googleの海外の方とも話ができ、情報のアップデートがしっかりできました。
また、普段サイトを運営していて、悩んでいることや、疑問に思ったことを他の参加者の方々と話ができたり。SNS上などで見かける方が懇親会にいたり(遠慮せずに話しかけましょう!)皆さん気さくに対応してくれたりと 1日があっという間に終わってしまいました。

イベントの企画から運営まで行っている、金谷さん、安奈さんをはじめ。登壇者のIdanさん、Martinさん、Danielaさん、Garyさん。運営をしているGoogleスタッフの皆さんに改めてお礼を!ありがとうございました!めちゃくちゃ楽しくて、充実した1日でした!

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